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法曹界最強?最高裁判事だけの「女子会」があった 

 

 

衆議院総選挙と併せて、今回は最高裁判所裁判官国民審査が行われた。

日本最高の司法機関である最高裁判所の裁判官にふさわしい人物かどうか、国民が直接審査するというこの制度。審査が行われるのは、最高裁判所裁判官に任命された後はじめて行われる衆議院議員選挙の時に、その後は10年経過するごとに衆議院選挙と合わせて行われる。

国民審査は、辞めさせたいと考える裁判官に「×」印を書くという方法で行われる。そして、「×」が有効投票の過半数がだった裁判官は辞めさせられることになるのだ。

しかし、見ず知らずの名前だけ書かれた人を「辞めさせたいか?」と聞かれても、戸惑うだけなのが毎度のこと。多くの人は「×」をつけることを躊躇うのが普通だ。ということで、普通は何も書かず白紙のまま投票箱に入れられることが多いのだが、何も記入しないと辞めさせないという意思表示とみなされ、無効となって一件落着である。

しかし、今回はネットでの選挙活動が解禁されたこともあり、審査の対象となる裁判官のプロフィールや、扱われた記事などが事前に出回っていた。中には「こいつに×をつけろ!」みたいな攻撃的なサイトも目についたが、裁判官の仕事に対する考え方や、人間性がよく現れている情報がシェアされていることも多かった。

特に話題となっていたのが、東京弁護士会の広報誌に掲載されていた鬼丸かおる裁判官のインタビュー記事だ。

インタビュアーの「女性判事3名で『女子会』はあるのですか?」の問いに、「ありますよ!先週もやりました。やはり女性同士だと何でも話せます。男女差の強い時代に働き続けてきた3人ですから、職業は違っていましたが、共感できることが多いですね。櫻井裁判官は、女性一人だった時代が長いから、3人になって女子会ができるというのはすごく嬉しいと思ってらっしゃるようです」と答えている。

櫻井龍子裁判官、岡部喜代子裁判官と、どういうお店を使ってどんな話しているのか、非常に興味深いところだ。

任官希望だったのに、修習中に出産したら肩叩きされて仕方なく弁護士になったとか、旦那様は育児家事を全く手伝ってくれなかったとか、色々と困難の中を闘ってきたエピソードが読める、このインタビュー記事。

「女性が家事育児の負担をアピールできるようになったのは大きな進歩ですが、それを当然視されてしまうことには残念な気持ちがあります。私より以前の女性法曹は大変な御苦労をされて途を切り開かれてきたのです。今、女性が仕事上でそれほど差別されないのは、諸先輩の御尽力のお陰だということを忘れないでいただきたいと思っています」と、今の風潮にも一言苦言を呈しているあたり、本当に筋の通った方なのだと感じさせられる。


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