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【司法試験】2時間では全く足りないからこそ、受験生の実力は明らかになる

 

制限時間が延びるのに比例して答案の出来が向上し、少なくなるのに比例してコンパクトに書ければ、それは非常に良い傾向である。

書くことがなくて時間が余ったとか、時間が足りないから書き切れなかったなどという言葉は、単に勉強が足りていないという証拠である。

(小林憲太郎立教大教授)

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司法試験は、とにかく時間が足りません。

司法試験委員から秘密の特訓を受けない限り、およそ採点表通りの答案など書けるわけはないわけで、そんなものを書いたら受験資格を5年間喪失してしまって自動的に失権するのがオチです。

論点があった場合、法律論では、最低限問題になる条文とその要件を確定させ、規範を書かなければ話は始まりません。あてはめでは、問題文に記載されている事実を、要件・規範との関係で引用しなければ点数のつけようがないのです。

まずは、この最低限の要素を的確に判定し、なおかつ答案に書き切れるかどうかが勝負の分かれ目になります。

 

この先、余裕があれば、法律論では趣旨から考えられる解釈の理由を、あてはめでは規範との関係で事実の評価を出来る限り書きます。さらに時間があれば、解釈についての別の考え方や、事実についての多面的な評価をしていきます。

頭の中では常にここまで準備ができており、それを残された時間に応じて自由自在に伸縮して書けるようになれば、受験生の中で相対的に抜け出すことができるようになります。

つまり、安定して1000番を越えてくることができるため、結果として合格に近づくんですよね。

 

このように、段階的な優先順位がつけられるようになるためには、インプットもアウトプットも、それなりの量が必要です。「書くことがなくて時間が余った」「時間が足りないから書き切れなかった」という段階では、やはりまだ初学者の域を脱しているとは言えないのでしょう。

 

あえて普通は時間内に書ききれない設定にすることで、受験生の実力を明確に判定することができるように、司法試験は作られています。

 


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