弁護士ドットコム、三井倉庫ビジネスパートナーズと業務提携、電子契約に加え低コストによる紙の契約書保管も提案




弁護士ドットコム株式会社は、三井倉庫ビジネスパートナーズ株式会社と業務提携したこととを発表した。弁護士ドットコムは、提供するWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」の利用者を対象に、三井倉庫ビジネスパートナーズが提供する書類保管サービス「スマート書庫」の販売代理を担い、電子契約と書面締結の双方における契約書管理を提案していく。

三井倉庫ビジネスパートナーズの「スマート書庫」は、2014年にサービスを開始した書類保管サービスだ。月の保管料として、1箱100円という低価格から利用が可能であり、文書の預かり入れから取り出しまでの手続きをWebで完結できる。

本提携によりクラウドサインの利用者には、紙で締結していたクラウドサイン導入前の契約書などの保管先として「スマート書庫」の提案を行っていく。

新型コロナウイルスの影響により、企業のリモートワークへの移行が進み、契約業務のデジタル化も増加傾向にある。同時に、オフィスを縮小する企業もあり、これまで紙で締結された契約書の保管方法が課題となっているケースもある。

電子契約を活用することで今後発生する契約書の電子化が可能になり、業務の効率化が可能になるが、電子契約導入前に締結した契約書は紙のまま管理する必要があることに変わりはない。過去の契約書原本をオフィス内に紙のままスペースを確保して保管しているケースが多いが、電子契約の導入時は保管コストカットを合わせて検討するよいタイミングでもある。

「脱はんこ」を掲げる菅政権の方針も影響し、クラウドサインの導入に関心を持つ企業は増加しているが、合わせて電子契約導入で発生する様々な企業のニーズにも解決策を提示することは、アライアンスに新たな可能性をもたらすだろう。弁護士ドットコムの成長をさらに後押しする要素になりそうだ。